子宮筋腫の再発予防
子宮筋腫の再発を予防するための有効な手段は?
子宮筋腫は、手術しても再発の確率が高い病気と言われています。なぜなら、筋腫核摘出手術をしても肉眼では見ることができない筋腫が残っていることが少なくないからです。
そのため、その小さな筋腫が成長して、子宮筋腫が再発するということは珍しくありません。
それで、子宮筋腫の再発を完全に予防したいというのであれば、残念ながら、現時点での医療技術では「子宮摘出」という方法しかありません。
ただ、子宮を摘出すると妊娠ができなくなりますし、子宮を摘出することへの抵抗がある人もいることでしょう。
そういう女性のために、最近では再発の予防に効果的といわれている「子宮動脈塞栓療法」といわれる最新の療法を取り入れている病院なども増えてきています。
この治療法は、子宮筋腫の再発の確率がかなり低いだけでなく、足の付け根からカテーテルを入れて手術を行なう治療法なので、お腹や子宮にメスを入れる必要がなく、患者の身体の負担が小さいというメリットがあります。
子宮筋腫はストレスや免疫力と密接に関連しているので、病院での治療に加えて、日常生活でもストレスを溜めないようにするとか、十分な運動や睡眠、健康的な食事をするなどによって免疫力を上げる努力をすることで、再発の予防をすることもできます。
子宮筋腫の再発予防と冷え性の関係とは?
冷えは万病の元とも言われていますが、その万病の中の一つに子宮筋腫も入っていると言って過言ではありません。
実際に、子宮筋腫を患っている女性のほとんどが冷え性で悩まされているというのは、診断している婦人科医などの知るところではあります。
それで、子宮筋腫になることがないように冷え性対策をするということは賢明なことですが、子宮筋腫の手術を受けたことがある人も冷え性対策を十分にすることが望ましいといえます。
なぜなら、子宮筋腫は他の病気に比べて再発の可能性が高いといわれているからです。では、どのように冷え性対策をすることができるでしょうか?
夏場でも、エアコンが効いているオフィスなどで仕事をしたり、公共の乗り物を利用する場合は、身体を冷やさないようにするために必ず上着を羽織ったり、ひざ掛けを利用したりして防寒対策を行なうことができます。
また、冬でもファッションを重視するあまり薄着でいる女性も少なくありませんが、「冷えは子宮筋腫の再発の元」と心得て、保温効果のある十分に暖かい服装をするようにしましょう。
そのように、日常の小さな積み重ねが子宮筋腫の再発予防に役立ちます。